よしみイチオシの本

BiSH流・孤独との向き合い方。モモコグミカンパニー著「目を合わせるということ」

こんにちは、よしみ(@saltrice1225)です。

フツーの女の子がアイドルになるまで、いったいどんな道を歩んでいるのだろう。

「楽器を持たないパンクバンド」というキャッチコピーでブレーク中の「BiSH」、そのメンバーであるモモコグミカンパニーが作家としてデビューしました。

これは読むしかない!

初版分は瞬く間に売れ行きを伸ばし大型の書店では在庫切れ、Amazonでも長らく入荷待ちの状態が続いています。
(3/21現在。Amazonでは4/9に再入荷予定)

タワーレコード新宿店にて再入荷分を見つけ、先日ようやく購入することができました!
※タワーレコードオンラインを利用すれば、店舗での取り置き予約が可能です。

特典でついてきた限定ポストカードのイラストも素敵でした。
(アイキャッチ画像に使用しているイラストです。)

BiSHとして歩んできた中で生まれた感情や、活動の中でもがいている瞬間の心境。

そして、「目を合わせるということ」の難しさ。

結果としてアイドルという職業を選んでいるだけで、「モモコグミカンパニー」だってもともとはどこにでもいるフツーの人間。

それはきっと、売れっ子となった今でも変わっていません。

BiSHをまだ知らないというあなたにとっても、彼女が現在進行形で進んでいる生き方を目の当たりにしたとき、必ずあなたにとって大切な気付きを教えてくれます。

アイドルとしてホンキで生きる道を選択した、リアルな人間のメッセージが本書には詰め込まれています。

Brand-new life SHiT

幕張メッセでのワンマン公演成功や、結成からわずか3年で「ミュージックステーション」に出演するなど、今や日本を代表するグループまで成長した6人組グループ、BiSH

オリジナルメンバーとしてグループを支えるモモコグミカンパニーが、BiSHでの活動を通して感じた声をリアルタイムで文字に残してきた作品です。

本の構成自体は下記の順にほぼ時系列でまとめられていますが、短編エッセイ集のような形で素直な想いがそれぞれ書きつづられています。

  1. 「モモコグミカンパニー」のはじまり
  2. メンバーや歌詞に対する想い
  3. 過去の「わたし」
  4. アイドルとしての苦悩
  5. BiSHとともに成長すること

かつて、現役のアイドルがここまで愚直なまでの葛藤を公にしたことがあったでしょうか?

別に、はじめからアイドルを目指していたわけじゃない。

興味本位でBiSHに出会うまでは、フツーの人生を歩んできた「わたし」。

「目を合わせるということ」が、カンタンそうに見えてどれだけ難しいことか。

「モモコグミカンパニー」「わたし」の狭間で苦しみ、はじめて死にもの狂いになれた彼女が得たものとは。

従来のアイドルエッセイでは決して語られることのなかった、ひとりの「フツーの女子大生」が生まれ変わるまでのリアルな足あとがここにありました。

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モモコグミカンパニーが生きた足あと

そんな本書に残されているたくさんのエピソードの中で、私よしみが特にグッときたコトバを抜粋します。

本文からの引用が中心ですが、実際に本書を読んで受け取ったコトバを私なりに消化したうえで伝えていきますね。

アイドルじゃあるまいし

「どうして笑いたくもないときに笑顔でいないといけないのだ、アイドルじゃあるまいし」

自分を偽って他人に愛想を振りまいたところで、一体何の意味があるのか。

確かに愛想の良い方が好かれるのはわかっているけど、そこまでして周りの人に好かれたくはない。

そう思って生きてきたら、お金を払ってまで自分と握手をしてくれる人がいるような立場になってしまった。

心の中で「ありがとう」とホンキで感じていれば、なんとなく相手にも伝わるはず。

なのに、30秒という握手会の短い時間で知らない人にこの気持ちを伝えるのは、どうしても限界があった。

どうやったら、ファンに感謝の気持ちを伝えられるのだろう?

今までムダなエネルギーだと馬鹿にしていたことも、人に何か伝えるという意味では大切なことだったんだということに気付いた。

嘘のない言葉しか伝わらない

人によって、本当のことの伝え方はそれぞれ違う。

普通に生きていると、他人から自分のことを共感してもらうことって実は少ないんじゃないか。

同じ人間に共感してもらえることで、みんな同じ人間なんだと涙が出てしまうくらい「わかる」と生きている心地がする。

ステージに立つ側の人間になってもそれは同じだから、傷ついた心もひっくるめた本心だけを嘘偽りなく伝えていきたい。

今や当たり前のようにできている、自分の中だけにあった言葉を伝えられるということは凄いことだと思う。

歌声や表情、仕草と「本当」の伝え方にはたくさんの方法があるが、私の場合はその方法が言葉なのかもしれない。

かくれんぼは強い方だったかもしれない

とにかく人と同じことが嫌いで、「普通だね」と言われることもすごくイヤだった。

友達に嫌われないようにしないといけないと思うがあまり、周りの目を気にしすぎて「いま自分と一緒にいて楽しいだろうか?」みたいなことばかり考えていた。

人と違うことを求めていたのは、もしかすると同級生から一目置かれたかったからなのか。

でも本音は、ひとりでいる方が楽しかった。

どうして周りのみんなは、毎日放課後に遊びに行けるパワーがあるんだろう。

放課後の遊びがかくれんぼのときは、隠れるフリをして家に帰ったこともあった。

わたしは、無理してみんなに合わせて生きることに疲れていた。

「幕張メッセ」と「卒業論文」

どっちが本当の自分かわからない。

「モモコグミカンパニー」「わたし」も同じひとりの人間なのに、自分では別物だと考えてしまう。

「モモコグミカンパニー」という本当の自分が増えて、その中で起こった出来事も「わたし」の人生の中で起きたことだから、どちらも本当の自分。

だけど、「幕張メッセ」と「卒業論文」という、それぞれの自分にとって重要な出来事がひとつの頭でごちゃごちゃになっていた。

どちらも中途半端にはできない、なのに最後までやりきる自信がない。

「自分の身体がふたつあったらいいのに」

そんなことを考えながら母に会って、私は知らないうちに昼間から泣きじゃくっていた。

泣くヒマがあったら手を動かしてダンスの練習をしたり、論文を進めたり淡々と前進する方が良いに決まってる。

それは分かっているのに、どちらの自分が苦しんでいるのか分からなくなるくらい、涙が止まらなかった。

歌うということの意味

ラジオの収録で、こんな悩みを抱えたリスナーの女の子から電話がかかってきた。

「理由はわからないけど教室に入れなくなって保健室登校をしている、こんな自分じゃダメだから変わりたい」

一緒に出演していた他のメンバーは、

「一歩踏み出せば変われるから、勇気を出してみて」

といったメッセージを女の子に伝えていた。

確かに、一歩踏み出して何かを変えることはとても大事なことだ。

だけど、わたしが彼女に伝えたい言葉は違う。

「もう十分頑張っているから、自分のことをダメだなんて思わなくていいんだよ」

そう伝えたかった。

でも、時間が足りなくてその女の子には結局伝えられないまま、生ライブの時間になってしまった。

歌うことは上手とか下手とかじゃなく、聴いている人に想いが伝わるかどうかが大切

自分の伝えたいことを言葉で言えなかったぶん、悩む女の子には自分の歌パートで伝えられたらいいと思った。

目を合わせるということ

「自分はひとりきりだ」

「自分のことなんて誰も分かってくれない」

今あなたがそんな風に思っているとしたら、少しだけ顔を上げて周りを見てほしい。

モモコグミカンパニーは、あとがきでこのように語りかけています。

人間って、ひとりで生きているようで、ひとりで生きていません。

私よしみも例外ではなく、かなり長い間「ひとりぼっちなんてあたりまえ」だと思いながら自ら孤独な人生を歩んできていました。

休職してからというもの、ほとんど人と関わらずひとりもくもくとパソコンやスマホに向かって作業しているので、未だに孤独を感じるときは多々あります。

ですが、実際はどうでしょうか。

不登校になり自室から出てこない私を許してくれた両親、社会に適応できなくなっていた私を7年以上かけて立ち直らせてくれた元彼女、うつ病で使い物にならなくなった私に給与を支払ってくれる現在の会社。

そして、こうやって私が試行錯誤しながら書いた記事を読んでくださっている読者のあなた。

自分で気付くのは勇気がいることで、実際はとても難しいことなんです。

コミュ障弱小ブロガーこそ、オフラインのイベントで生まれ変われる。

目を合わせるということは、すごく怖いこと。

私自身も筆者のモモコグミカンパニーと同じで、長い間苦手なことから目をそらして生きてきたひとりです。

それでも勇気を出して顔を少し上げたら、どんなときでもきっと誰かが目を合わせようとしてくれているはず。

じゃあ、彼女はどのようにして顔を少し上げられるようになれたのか。

どんな道を歩んで、「目を合わせるということ」に立ち向かっていけるようになったのか。

本書には、モモコグミカンパニーがBiSHとして活動する中で苦しみもがき、必死につかみ取った「ホンキになるための生き方」が凝縮されています。

アイドルとしての生き方というのは、一見「普通の生き方」に見えないかもしれません。

ですが、どんなに売れてるアイドルだってみんなと同じ人間であると、彼女は本書を通して本当の言葉で伝えてくれました。

あなたは、あなたのことを見てくれている人を見ていますか?

「目を合わせるということ」は、私たちがついつい忘れがちな孤独との向き合い方を教えてくれる本です。

 

 

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