音楽コラム

宇宙一生き様がカッコ良いアイドル。でんぱ組.incの楽曲を聴くだけで泣ける2つの理由

こんにちは、よしみ(@saltrice1225)です。

あなたは、アイドルグループに対してどんなイメージを持ってますか?

「かわいい女の子が歌ったり踊ってしてるだけなのにオタクの熱量がすごい」

「ファンの前ではぶりっ子してるけどウラでは・・・」

どいつもこいつもわかってない!!!

(離脱期間を含めて)アイドルオタク歴15年の私よしみからすると、こう感じるわけです。

アイドルほど、命を削って希望を与えてくれる生き方はなかなか存在しない。

もちろん、ただ単に「かわいいから」とか「楽曲が良いから」とか「ライブが楽しいから」みたいな理由で応援するのも楽しみ方のひとつとしてアリです。

しかし、それだけの理由だったら、私はアイドルオタクなんてとっくに飽きてますし辞めてます。
(先ほど「離脱期間を含めて」と書いたのも、一度飽きたから)

それに加え、ここ数年はアイドルのライブにほとんど行ってません(最近はパンクロックばかり)。

じゃあ、なぜ今またアイドルオタクを自称するようになったのか?

でんぱ組.incのアイドルとしての生き様がカッコ良くて、楽曲を聴くだけで泣けてくるから。

我ながら気持ち悪いなぁとは思うんですが、でんぱの楽曲って聴けば聴くほどマジで泣けるんですよ。

私のような一度は腐ってしまった人間からすると、彼女たちの活動にすんごいパワーを貰えるんです。

大量生産されつつあるキラキラしたそのへんのアイドルにはない、史上最高に泥臭い人生大逆転劇。

でんぱ組.incは、従来のアイドルの枠からハミ出して生き残れる唯一のアイドルグループだと確信しています。

でんぱ組.incはなぜ泣けるか?

アイドル評論家的な人がよく口にする「ストーリー性」だなんて、今や陳腐化した言葉です。

秋元康氏が手掛けるAKBグループを筆頭に、すでにテンプレート化されているため売れてるアイドルは当然のように持っています。

正直なところ、「オトナが主導してプロデュースするアイドル」は残念ながらもう秋元康プロデュース一強です。

じゃあ、今からアイドルとして生き残るためにどうすればいいのか。

これからは、アイドルひとりひとりが強烈な個性をもって共感を訴える必要があります

そして、いわゆるオトナたちはアイドル個人から得たインスピレーションを基にストーリーを都度お膳立てしなければなりません
(「BiSH」や「BiS」等を手掛けるWACKの渡辺淳之介氏は、特にこの辺の切り替えや立ち回りがエグいです。)

昔のように仕組まれた感動ストーリーなんて、現代ではもう誰も共感しませんし響いてきません。

アイドルが苦悩し立ち向かっていく姿をその場その場で共有し続ける、先が見えないストーリーだけがドラマを生むのです。

今や、アイドルも「偶像」ではなく「生々しい人間」じゃないと、人の心はそうカンタンに動かせない。

数多く存在するアイドルグループの中でも、でんぱ組.incほど「生々しい人間」が集まったグループは他にいません。

そして、でんぱ組.inc(以下、グループ全体を指すときは「でんぱ」と略します)が他のアイドルグループと大きく違うところは大きく分けて2つあるんです。

  1. 社会的弱者も這い上がれることを教えてくれる
  2. 変化を受け入れ最前線を突っ走る先駆者

なぜ、でんぱが他のアイドルグループに比べ突出して「泣ける」グループだと断言できるのか。

この2つの要素を軸に説明をしていきます。

アイドルは社会的弱者の逆転手段

アイドルを志望する女の子って、自分に自信がないという子が大半を占めています。

「人間が信じられなくて人前で話をしたりするのも怖い」

「うまく生きられない自分の殻を破って未来を変えたい」

華やかな世間のイメージとは違って、ホンキでアイドルを目指して実現できる子に限っていわゆる社会不適合者ばかり。

アイドルはメンヘラが多いと揶揄されがちなのも、自分の生き方に悩み続けてる子が特に目立つからだと考えています。

社会になじめず、どうにかして自分が生きる方法をもがいてつかんだ結果がアイドルという道だっただけ。

そもそもはじめから賢くて世渡り上手だったら、アイドルなんか絶対目指さなくないですか?

実はこれって、アイドル志望の女の子に限った話じゃありません。

平均的な能力の人であれば、それなりの大学を卒業して会社でバリバリ働いたり、はたまた起業したりと生きるための選択肢はいくらでもありますよね。

じゃあ、何らかのきっかけで夢見てた平均的な生活から脱落してしまったらどうしますか?

脱落せずにフツーの社会で生き残っている猛者たちと、私のような「脱落した弱い人間」が同じ土俵で戦って勝てると思いますか?

だからこそ、彼女たちはアイドルという大半の人が歩めない道をあえて選んだ。

生きるための手段としてアイドルをやっている、特にでんぱのメンバーはこの覚悟が強いんです。

W.W.Dの衝撃

そもそもでんぱは、世に出てきた当初イロモノアイドルとして扱われていました。

ももクロのように色分けされてて、オタクをコンセプトにしてるらしいけどイマイチよくわからないアイドル。

正直なところ、私自身も初見ではこんな印象だったのですぐにはハマりませんでした(5人時代)。

その後はほとんど追いかけておらず、次に気になったのはカップヌードルのCMで「ちゅるりちゅるりら」をたまたま耳にしたとき。

「なにこのぶっ飛んだ曲!もしかして、私がでんぱをスルーしてた間におもしろい曲が増えてる?」

そして、この曲を聴いてイメージがガラリと変わったのは私だけじゃないはずです。

ここまでリアルな曲を歌えるアイドルだったんだ、そして偏見を持っててごめんなさい。

まさか、ホントに「コッチ側」の人間だったなんて・・・

それから、YouTubeに留まらず「でんぱの神々」過去放送分を一気に視聴して完全にドハマり。

ここで初めて、でんぱが普通のアイドルになれなかったメンバーが集まったアイドルだったことを知りました。

歌唱力やダンスのスキルが特別高いわけでも、飛び抜けてルックスが良いメンバーがいるわけでもない。

かといって、AKBグループみたいに組織力やバックアップ体制が整備されているわけでもない。

しかも彼女たちは、大半が私のように何らかの理由で一度はレールから脱落してしまった過去を持っていました。

過去を表に出していなかった5人時代のでんぱは、正直言ってそのへんのよくいるアイドルとしか認識できなかった。
(そのウラにもあった彼女たちの苦悩を知ったのは、興味を持ってだいぶ時間が経った後)

だからこそ、向き合いたくないはずの過去をあえて全世界にさらけ出す姿に衝撃を覚えたのです。

マイナスからのスタート舐めんな!

長所をウリにするアイドルは過去にも多数いるものの、ここまで人間の弱い部分をあえて表に出したアイドルはでんぱしかいません。

というか、アイドルオタクなんてほとんどが社会不適合者ですよね?

もちろん私よしみも含む。

そして、でんぱのメンバーもなかなか笑えないレベルの闇を抱えています。

でんぱとして活動している最中ですら、「亀裂を修正するために」とこんな楽曲を作られるような人たちです。

未だによくメンバー間の不仲とかがウワサされていますが、そういう次元の話じゃない。

この「W.W.D 2」の歌詞にもあるように、「ひとりぼっちなんてあたりまえ 自分のことで精一杯」なんですよ。

首がもげる勢いでうなずきたいくらい、胸に染みるほどわかりすぎます。

※「W.W.D 2」の歌詞より引用

あなたも同じようなことで悩んだことがありませんか?

リアルな闇を命削って吐き出しているからこそメンバーそれぞれに感情移入しやすくなるんです。

全員とはいわなくても、あなただって「自分と似てる境遇だ!」と共感できるメンバーが必ずいるはず。

そんな彼女たちが歌うからこそ、この言葉が私の心にズドーンと響きました。

「マイナスからのスタート舐めんな!」

バカにされ続けてもダメ人間扱いされても、絶対に見返してやる。

一度は脱落した人間だからこそ、こんなところで終わりたくないしもう負けたくない。

もうお気づきかもしれませんが、当ブログのサブタイトル「マイナスからの再スタート」もそんな「W.W.D」の歌詞からインスパイアされています。

当ブログ「よしみのらくがき帳」と筆者「よしみ」について

弱者には弱者なりの生き方がありますし、いくらでも逆襲のチャンスはあると信じています。

ブログを通じて私の拙い思いや経験を発信することで、過去の私と同じような人が一緒に這い上がってくれたらこれ以上のことはありません。

※「W.W.D」の歌詞から引用

ダメ人間こそ、すべてを振り切って前進していくしかない。

そんな私たちが下剋上するための希望を伝えてくれるのが、私にとってのでんぱです。

逆境にも負けない対応力

でんぱがカッコ良い2つめの理由は、そんな「弱み」まで強力な個性として武器にしているところです。

まず、グループとしての弱みとして、「W.W.D 2」でもさらけ出しているような不安定さがあります。

実際「誰も欠けちゃいけないんだ」と歌っていながらも、特に人気メンバーだった「最上もが」が2017年夏にグループを脱退しています。

普通、エース格のメンバーが脱退してしまうとグループとして破綻してダメになるパターンがほとんどです。

もちろん、6人のでんぱが好きだった私も「マジで大丈夫かなぁ」と若干不安を覚えました。

その後、2017年末に新メンバーとして「鹿目凛」「根本凪」の2人が加入。

7人体制の新生でんぱとして、再スタートを切りました。

こっちの方が良くない?

あれだけ6人時代のでんぱに思い入れがあった私でも、フシギなくらいあっさりと新体制を受け入れられました。

それもそのはず。

そもそも、でんぱははじめから「不安定なグループ」だったからです。

たまたま6人時代でブレークした結果メンバーが固定されていただけで、以前もメンバーの入れ替わりは何度かありました。

なので、今回のメンバー脱退&追加についても、結果的には見事なまでにプラスへと転じています。

このように物語が常に動いているので、どのタイミングでファンになってもでんぱが進化していく過程についていくことができます。

ちょっと前まで「でんぱ終わったな」とかほざいてた人も、今の進化したでんぱを見たらビックリするはずです。

終わるどころか、新メンバー加入による新規ファンが大量に増加しそうな勢い。

関係ないけど、H ZETT Mさんのキーボードさばきも相変わらずカッコよすぎる・・・

弱みを強みに変えたメンバーの個性

メンバー個人がもつ弱みについては、先述した通り社会不適合性が大半を占めています。

しかしその社会不適合性こそ、でんぱのメンバーが強烈な共感性を生み出せるようになった最大の要因でもあります。

ただ、でんぱが他の社会不適合者と決定的に違うのは、誰にも負けないオタク属性を持っていること。

オタク属性へのこだわりについては結成当初から一切ブレてなく、追加で加入したメンバーも例外ではありません。

古川未鈴:ゲーム
相沢梨紗:2.5次元(声優等)
夢眠ねむ:ヲタク研究
成瀬瑛美:アニメ、漫画
藤咲彩音:コスプレ
 鹿目凛:DIY(イラスト等)
 根本凪:ボーカロイド

そして、でんぱのスゴいところはこれらのオタク属性を仕事として成立させられるレベルまで極めているところです。

代表的なところでいうと、私の推しである古川未鈴(みりんちゃん)はこれまで多数のゲーム番組やゲームイベントに出演しています。

よくいる「ゲーム好きなんですー」レベルじゃなく、みりんちゃんの場合は完全にガチ勢なのでゲーム自体も普通に上手い。

その結果、今話題のe-Sports界にも『DS☆ゲーム部』として参加が決定しました。

『古川未鈴』が「e-Sports Queen League」へ参戦

「ゲーセンだけが私の居場所だった」ような黒歴史があったからこそ、今はその消したかった過去を最大の武器に変えて活躍できている。

もうこの事実だけで私は涙が出てきます。

弱点だったり、人と比べてダメだったところも、発想を変えてホンキで突き詰めてみればマイナスを大きなプラスに変えることができることを証明しています

ムリヤリ苦手なことを矯正することに注力してフツーに生きるよりも、好きなことを必死に伸ばした結果で仕事をもぎ取るでんぱのメンバーたち。

メチャクチャカッコ良くないですか?

みりんちゃんのような生き様こそ私たち弱者が唯一生き残れる方法であり、次世代のロールモデルとして目指すべき方向なんです。

一億総モブ化社会に屈しない!弱点を最強の武器にする方法

夢で終わらんよっ!

以上のことから、でんぱ組.incこそ唯一無二の「泣けるくらいアツい心を持ったアイドルグループ」だと断言します。

  1. 汚点をあえてさらけ出す勇気
  2. 弱者だからこそ宿る反骨精神
  3. 変化を受け入れて進化し続ける
  4. 弱みこそ最大の武器

毎日のように新しくて若いアイドルグループが登場してくる中でも、これらの強さがあるからでんぱが最前線を突っ走れるんです。

何も動こうとしなければ、私たちのような何者でもない弱者は世の中からますます淘汰されていってしまう。

このまま腐ってしまっていいのか?

宇宙を救うのはきっとお寿司・・・ではなく、あなた自身。

でんぱの楽曲は早口で何言ってるかよくわからないと思われがちですが、しっかり聴くと熱いメッセージがえげつない情報量で詰め込まれています。

実際に底辺から這い上がってきたでんぱのメッセージは、人生にもがき苦しむ私たちに必ずビビッと電撃が走るはず。

※「WWDBEST」の歌詞から引用

ただのイロモノアイドルで終わらない、新生でんぱ組.incこそ私たちを夢の先まで導いてくれる正統派アイドルグループです。

行ーっくしかなーいッ!!!

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