音楽コラム

まだにわかファンで消耗してるの?変わってしまったWANIMAの受け入れ方。

夏場の私服はだいたいバンTになりがちなよしみ(@saltrice1225)です。

今、パンクロック好きの間で炎上案件の餌食にされているバンドがいます。

熊本出身3ピースバンド、「WANIMA」。

「人気出てからファン層も音楽性も変わった・・・」

「最近はにわかファンが増えてマナーが悪くなった・・・」

いいかげん黙っとれやこの非生産的なクソサブカル野郎どもが

そりゃ確かに一理あるとは思うのですが、ファンを公言してる人たちがわざわざ言うことかなぁとモヤモヤするんです。

愛のある苦言だとしても飛び交うのはありきたりなワードばかりですし、素直なファンが目にしたらただのノイズにしかなりません。

WANIMAのライブ、ホントに好きだったんですか?

古参ファンをアピールするヒマがあったら、しょーもないことでグダグダせず素直に楽しみましょうよ。

新規ファンのマナー問題は、どんな人気バンドであっても一度は必ず通ってきた道。

せっかくのバンド人気を生かすも殺すも、結局はファン次第です。

荒れる物販、ファン同士のケンカ

先日、行われたWANIMAのライブツアーでは、こんな騒動が勃発しました。

WANIMA大阪城ホール物販待機列 徹夜組が1000人超え、女性が乱闘寸前の大荒れ

物販で会場限定の新作iPhoneとか売ってるの?と、わりとマジメに考えるレベルの行列。

実はWANIMAに限らず、一定の人気バンドであれば「会場を2周くらい回って並んでる」とか「長時間並んで何も買えず」だなんてことは日常茶飯事です。

ちなみに私も以前、ノリで始発でWANIMAの物販列に4時間くらい並んだことがありましたが、購入まであと10人ちょっとのところで全商品売り切れて何も買えず・・・

私の場合は「これで買えなかったら今後はもういいやー」的な軽いノリだったので、実際買えなくても「残念だけどしゃーない」で済みました。

しかし、ガチ勢の方々はなかなかそうはいかないみたい。

割り込みも深夜の行列待機も、両方大差ないくらい他人に迷惑かけてダサい行為なのに、残念なことに「みんなやってるから」の精神で後を絶ちません。

たった数ヶ月~数年で飽きるような私欲のためだけに、好きなバンドの足を引っ張るのはもうやめませんか?

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ホンモノのガチ勢にはリスペクトがある

よく「バンドがファンを育てる」という言葉を聞きます。

確かに、BRAHMANTOSHI-LOWSiMMAHのような強烈なカリスマ性を持ったバンドマンがいることは事実です。

BRAHMANもSiMも、ライブ中は常時客席に人が転がったり、ゴリゴリの成人男性がぶつかり合ったりしているような激しいバンドですよね。

ですが、BRAHMANやSiMに共通しているのは、「メチャクチャハードでもライブ初心者にもやさしい」ということです。

見た目や音楽性もイカツイし、一見ヤバそうなイメージのバンド。

なぜ、彼らのライブは「初心者にもやさしいライブ」と言い切れるのでしょうか?

その理由は、高い意識を持ってライブを楽しめる人が多数を占めているからです。

ひとつひとつのライブを、バンドはどんな想いを持って披露してくれているのか。

ファンの視線や感情の動き方、バンド側はどのようなフロアになることを望んでいるのか。

ホントのガチ勢は、バンドマンが伝える歌詞やMCをしっかりと自分の中に落とし込んで行動に移すものです。

バンドだって慈善活動でやってるわけじゃなく、一番むずかしい自己表現というビジネスをホンキでやってるんですよ。

今のWANIMAは、まさに未知の領域でもがいている最中です。

ガチ勢を名乗るのであれば、「今は何を伝え、どんなフロアを作ろうとしているのか?」をマジメに考えてファン側も実行していきましょう。

ウェーイ的なうっすいファンの大半はそのうち消え失せますが、その中から心を打たれて覚醒する将来のファンも必ずいるんです。

根底にあるバンドへのリスペクトを思い出せば、他の新規ファンに対する態度や見え方も徐々に変わってきます。

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新規ファンがいないバンドは必ず死ぬ

従来のファンこそ「ファン同士の助け合い」を大事にしていて、本来の楽しみ方をまだ知らない新規ファンに大事な和を乱されるのが許せないということも痛いほどわかります。

新規ファンの多くは、まだ何もかもを知らないだけなんです。

インターネットが今ほど普及してなかった時代のライブハウスは今よりも敷居が高く、ちょっとコワい人が集まるようなイメージもありました。

ライブハウスに行くだけでもそれなりの覚悟が必要になるため、必然的にライブに対する意識も高くなってフロアの秩序が保たれていたのです。

一方で、外に広がらないアンダーグラウンド=村社会なビジネスに多くのバンドが苦しみ、良質な音楽が誰にも知られずひっそりと消えていく現実もありました。
(アンダーグラウンドが美徳とされる風潮は今でも若干残っているかもしれません。)

しかし、現代はどうでしょう。

誰も知らずこっそり聴いていたパンクロックがフツーに地上波や街中で流れてきたり、Zeppやドームクラスの会場を熱狂させている。
ライブチケットは確かに取りにくくなったけれども、好きなバンド名を出しても「たまには」相手が知ってくれてるときも増えてきた。

私は、純粋にうれしいです。

好きな音楽はひとりじゃなくて、たくさんの人と共有したくないですか?

ライブハウスなんてまさにその典型で、実際に共有することを求める人が多いからこそ多数の大型フェスが生まれているんです。

(記事)

だからこそバンドマンも全国各地にハイエースを走らせてツアーを回ったり、他ジャンルの音楽フェスにも積極的に出演してファンの幅を広げようとしています。

ずっと同じ場所に居座っていてはバンドの進化も止まりますし、アンダーグラウンドのままじゃ現代のバンドは食べていけません。

バンド側がここまで必死になって新しいファンを開拓しようとしているんだから、足元を固めるのは私たちのような同じファンの役目なんじゃないでしょうか?

結成してから数年しか経ってないヤバTでも、表舞台で生き抜こうと動き続けることで結果を出しています。

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バンドと「ともに」進もう

WANIMAのように爆発的な売れ方をすると、ブームに乗っかって興味を持ったにわかファンが急増するのは事実です。

しかし、多くの「ガチ勢」も最初は誰だってにわかファンでしたよね?

しょーもないパッパラパーな人は時間が経てば淘汰されますし、「考えるファン」が増えればファン層全体が良い方向に引っ張られていきます。

たとえにわかファンであったとしても、その中の何割かはきっと本当のファンになってくれます。

バンドマンだって新規ファンの取り入れることの重要性をわかっているからこそ、息の長いベテランバンドほど新しいチャレンジを繰り返しているんです。
(Hi-STANDARDや東京スカパラダイスオーケストラ、SLANG等は50歳近くになってもメチャクチャ挑戦的でカッコいい。)

大好きなバンドにはもちろん、長く活躍してほしいですよね。

バンドがファンを育てるんじゃなくて、ファンがバンドを育てるということはバンドがどれだけ大きくなっても決して変わりません。

それに、同じ楽しみを共有できる仲間を増やすなら、数十人よりも何百万人に広がった方が絶対に楽しいです。

WANIMAにとって今は我慢の多いときですが、彼らの地に足がついた明るいパワーなら必ずもっと大きい花が開きます。

どうせ音楽で消耗するなら、古参のファンこそWANIMA以上のバカポジティブさで「ともに」楽しめる思考を持つべきです。

人気プロブロガー&プロゲーマーCaptainJackさん主催の「ジャックナイト新宿」、よしみも参加します('ω')ノ
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