音楽コラム

ライブキッズがリュックに大量のラババンを付ける7つの理由

こんにちは、アラサーでも現役ライブキッズのよしみ(@saltrice1225)です。

ライブハウスやフェスに行かれる方にとってはおなじみかと思いますが、下の写真のようなリュックを背負っている人を街中で見かけたことはありませんか?

黒系のオシャレなリュックになぜかぶら下がっている、大量のカラフルなラバーバンド(ラババン)
渋谷や下北沢など、ライブハウスが多い地域になればますます遭遇率が上昇してきます。

「なんであんなにいっぱいラババンをつけてるの?」

「クリスマスツリー背負ってるみたいでジャマくさそう」

「正直ダサいし見てるだけで恥ずかしい」

純粋な疑問を持つ人や、中にはネガティブな印象を抱く人も実際たくさんいます。

正直、私もやろうとは思いません。

しかし、彼らライブキッズにはリュックに大量のラババンを付ける理由がちゃんとあるのです。

今回は、若年層ライブキッズを中心に「ラババンリュック」が一大ムーブメントを起こしている7つの理由を検証してみました。

①好きなバンドをアピール

いちばんの理由は、

「私の好きなバンドをみんなに知ってほしい!」

という純粋なファン心理です。

ライブキッズの大半は、好きなバンドがまだそこまで世間に広く知られていないことを自覚しています。

 

そのため、ラババンを見られることでそのバンドを知ってほしい!ということが、大きな理由のひとつとして挙げられます。

しかし、好きなバンドを知ってほしいと思う一方で、心の底ではこんなことを考えてるんじゃないかなーと私は思っています。

「まだ知られてないバンドを聴いてるハイセンスな私をアピールしたい」

「みんなと違って私はこれだけたくさんの音楽を聴いてきている」

「そんなことはない、純粋に好きなだけ」という主張するライブキッズも当然多いでしょう。

ですが、一部のライブキッズから忌み嫌われる理由として、このような自己顕示欲の高さが見え隠れすることがあります。

しかも、複数のバンドのラババンをまとめて付けているとミーハーっぽく見られてしまうこともあるため、一部のガチ勢からは悪い印象も与えがちです。

とはいえ、バンド界隈では横のつながりが強いので、同系統のバンドのラババンがそろっていると

「コイツ、わかってるな・・・」

と、他のファンから勝手に認められることもあります。

この現象については、次の項目にもつながります。

②仲間を判別するため

ライブキッズは、学校や会社において基本的にマイノリティーな存在であることが大半です。

非ライブキッズ「私もよくフェスとか行くよ~、どんな音楽聴くの?」

 ライブキッズ(うーん、このバンドなら相手も知ってるかも・・・?)

       「10-FEETとかフォーリミが好き!」

非ライブキッズ「ごめん、わからない」

 ライブキッズ「(あっ)」

このような、地獄のやりとりを幾多となく繰り広げてきたのがライブキッズです。

そのため、ライブキッズは音楽の話を普段なかなか共有できず、外の世界に同じ音楽好きのコミュニティーを求めています。

よくTwitterで、「#日曜日だし邦rock好きのフォロワーさんが増えることを願う」というハッシュタグを見かけますよね。

羅列されるバンド名を見るとぶっちゃけミーハーしか使ってないような気もするんですが、それでも貴重な仲間詰めの手段として活用されています。

ライブキッズは自分と同じ音楽好きに対して、強い仲間意識を持っていることがわかりますよね。

リアルの世界でもライブキッズが求めることは結局同じで、好きな音楽を仲間と共有したいという思いを持っています。

そのため、リュックにラババンを大量に付けるという行為で同志に気付いてもらおうとしているのです。

あと、ライブ会場に向かう途中で道に迷うこともありますよね。

そんなときは、彼らのようなラババンリュックを追っていきましょう。

間違いなく会場に到着できるので、道しるべとしての役割も果たしてくれます。

べんり!

③バンドの「自分ごと化」

ここまで書いてきた通り、ライブキッズは同じコミュニティーに属する人に対して強い仲間意識を持っています。

ルックス等をウリにしている一部のバンドにはあまり当てはまりませんが、ライブキッズが好むような男臭いバンドのファンには特にこの傾向が強いです。

同じバンドのTシャツやグッズを身に着けているだけで、まったく知らない他人であっても仲間であるかのような感覚を持ちます。

10-FEETのTAKUMA「両隣の知らない人とハイタッチだーーーーー!」

普段の生活で、こんなことできますか?

知らない人とはいえ、同じバンドが好きだという共通認識があるからこそ実現する行為です。

好きなバンドのラババンを付けることによって、ライブキッズという共通認識を得ることができます。

そして、ひとりひとりが「バンドのファン代表」であることに誇りを持つことができるのです。

バンドのグッズを身に着ける以上は、当然周りからも「○○のファン」という印象を植え付けますよね。

ただの1ファンであっても、それぞれの行動がバンドそのもののイメージに直結してしまいます。

「○○のファンはマナーが悪いから嫌い」

バカみたいな話ではあるのですが、一部の自覚を持たないファンが原因でバンドそのものの印象を悪くしてしまっているケースが多々ありますよね。

ワ○オクとか、WA○IMAとか、あのへんのバンドはホントもったいない・・・

まだにわかファンで消耗してるの?変わってしまったWANIMAの受け入れ方。

逆の発想で、バンドのグッズを身に着けて良いことを行うとバンドのイメージアップにつながることもあります。

自発的に動くことによって、好きなバンドに貢献することもできる。

ただの1ファンとして傍観者に留まるのではなく、バンドを「自分ごと化」することによってファン同士の結束を固めているのです。

最近だと、ヤバTなんかは特にファン(=顧客)の巻き込み方がメチャクチャ上手い印象があります。

【パンクロック2.0】ヤバイTシャツ屋さんという革命

④とにかくリーズナブル

とはいえ、ライブキッズは基本的に貧乏です。

  • ライブのチケット代
  • 交通費
  • ホテル代
  • グッズ代
  • ごはん代

ライブハウスならまだしも、大型フェスとかになると準備することも多くて意外とお金がかかる趣味です。

大好きなバンドのグッズであっても、おサイフ事情によっては諦めざるを得ないことも多いでしょう。

しかし、ラババンは500円あればだいたい買えます

安っ!

Tシャツやタオルに比べ非常にリーズナブルでありながら、カラーも豊富で複数まとめ買いしてもせいぜい数千円レベルで全種類そろえることができる優れモノ。

そのため、所持金の少ないライブキッズでも気負いなく購入することができる貴重なグッズなのです。

⑤アクセサリーとして優秀

ライブキッズの悩みとして、ファッションが全身黒っぽくなりがちということがあります。

ライブハウスとか行くと、半分くらいの人が真っ黒じゃないですか?

そして、バンドTシャツも黒になりがち。

ですが、カラフルなラババンを差し色にするとネクラな印象を拭うことができるのです。

もちろん、ライブキッズは自分アピールをするためにライブに行っているわけじゃありません。

あくまでもバンドの演奏やパフォーマンスを楽しむために足を運んでいます。

私が普段行くようなバンドのライブでは、以下の現象が当たり前のように発生します。

  • ぎゅうぎゅう詰めの狭いフロアで人がぶつかり合う
  • 円状に広がったかと思いきや曲に合わせて人が走り出す
  • 人が頭上を転がっていったりステージから飛び込んでくる

一言でいうと、戦場です。

名前の通りラババンはシリコンゴム製なので、身に着けていても危なくありません。

Tシャツやタオルは多くても各1アイテムしか身に着けられませんが、ラババンであれば腕の太さが許す限りいくつでもつけられます。

そのため、アクセサリー感覚で好きなバンドのラババンを組み合わせることも可能です。

ライブのジャマにならないようにという制約の中で、好きなアイテムを組み合わせてファッションを楽しむことができるという使い方もできます。

⑥カンタンに入れ替え

市販のリュックにラババンをデコレーションすることによって、オリジナルのファッションアイテムとして個性を主張することができます。

ラババンリュックに黒一色のシンプルなリュックが多く使用される理由としては、カラフルなラババンとの相性が良いからです。

また、「ラババンつけてください」と言わんばかりのボードストラップがついているようなモデルも存在し、誰でもカンタンにラババンをデコれるようになりました。

たとえば、スラッシャーのこんな感じのリュックを持ってる人はメチャクチャ多いです。

上のようなモデルだと、ラババンの取り外しもカンタンにできるようになっていますよね。

多数のバンドが出演するフェス等で事前に予備のラババンを付けておき、気分に応じてラババンを入れ替えるという使い方もできます。

⑦使えるおみやげ

多くのライブやフェスでは、一定の期間しか買えない限定のラババンも販売されます。

「2018年の全国ツアー限定販売!」

「それぞれの会場限定でカラーやデザインが変わります!」

写真で私よしみが2つめにつけている赤いROTTENGRAFFTYのラババンがまさにこれで、2015年に開催されたワンマンツアーの大阪公演限定で販売されたラババンです。

ライブに足を運んだ思い出として形に残せるだけではなく、今後のライブでもそのラババンをつけて行くことができるので実用性も生まれます。

しかも、ここでしか買えないというプレミア感がファン心理をあおり、そんなラババンをリュックにつけて見せびらかすことでちょっとした自己顕示欲を満たしている人も割といます。

夏フェスの中でも特に人気のある京都大作戦でも、毎年のように限定グッズが販売されているので要チェックですね(‘ω’)ノ

【音楽フェス完全攻略】京都大作戦2018の楽しみ方

まとめ

  1. ライブキッズにとってのラババンはアイデンティティー
  2. グッズの中でも安くて大量に集めやすい
  3. 意外と便利で使い道がたくさんある

私も以前は、やたらたくさんのラババンをリュックに付けているライブキッズに対して悪い印象を持っている側の人間でした。

しかし、こうして検証してみると、彼らは彼らなりに大量のラババンを付けている意味が理解できました。

とはいうものの、そんなにたくさん付けてたら落としちゃうんじゃないのかなと勝手な心配をすることもあります。

私よしみも大量のラババンを保持していますが、リュックにラババンは付けてません。

あんな大量にラババン付けてたら、私なら絶対失くします

2~3個しかつけてない缶バッジですらなくなりそうになったので、めちゃくちゃ怖いです。

ですが、基本的にライブキッズに悪い人はいません。

私たちみたいに、自己アピールがニガテな根がおとなしい人ばかりです。

街中でクリスマスツリーのようなリュックを背負っている私たちの仲間を見かけたら、

「あ、あの人もライブキッズなんだ」

と、あたたかい目線で見守ってあげてくださいね。

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