音楽コラム

【パンクロック2.0】ヤバイTシャツ屋さんという革命

こんにちは、よしみ(@saltrice1225)です。

無線LAN有線LANよりばり便利!!!

10~20代を中心にハイセンスな若者から高い支持を得ているバンド「ヤバイTシャツ屋さん」、通称「ヤバT」

2016年のメジャーデビュー以降、有名音楽フェス出演を多数果たすなど、破竹の勢いでその人気を現在進行形で拡大していってます。

今や、あまり音楽に詳しくなくても名前だけなら聞いたことあるという方も多いでしょう。

しかしこの「ヤバT」、これまでのバンドが行っていなかった革新的な活動を積極的に行っており、その特異性が原因でまだまだ誤解を受けているのではないかと私は感じています。

そこで、まだ自主制作CDすら発表していなかった2014年末頃から才能と音楽性にいち早く惹かれ、メジャーデビュー後の現在も変わらず応援している自称・古参顧客の私が改めて「ヤバイTシャツ屋さん」の魅力を紹介します。

ただのおふざけバンドじゃない、実はとんでもない能力をもつモンスターバンドなんです。

ヤバイTシャツ屋さん公式ホームページはこちら

ヤバイTシャツ屋さんとは?

※上記写真は、れっきとした公式のアーティスト写真です。

大阪芸術大学の学生であったこやまたくや(Vo./Gt.)、しばたありぼぼ(Vo./Ba.)、もりもりもと(Dr.Cho)の3人で2012年に結成された3ピースバンドです。

公式ホームページにも記載されている通り、現メンバーでの本格的な音楽活動は2014年7月頃からになります。

2015年5月に、初の自主制作音源「そこまでヤバくない」を発表。

その夏には、サマソニ出演をかけたオーディション「出れんの!?サマソニ」で大谷ノブ彦賞を受賞し、「SUMMER SONIC 2015」にも出演。

更にその秋、関西を代表するインディーズロックバンドの登竜門「eo MUSIC TRY 2015」ではグランプリを受賞する(後にauのCMでも話題となる人気バンド「yonige」も同じ年の決勝に出演)。

その勢いは休むことを知らず、2016年にはユニバーサル・ミュージックと契約を結びアルバム「We love Tank-top」でメジャーデビューを果たしました。

「京都大作戦」「VIVA LA ROCK」「ROCK IN JAPAN」「COUNTDOWN JAPAN」等の大型フェス出演はもちろんのこと、2017年には初の全国ライブツアー「どうぶつえんツアー2017」を開催。

【音楽フェス完全攻略】京都大作戦2018の楽しみ方

DVD化もされた新木場スタジオコースト追加公演を含め、ほとんどの公演がチケット売り切れとなるほどの人気ぶりを見せつけました。

鬼才・こやまたくや

ヤバイTシャツ屋さんのリーダーであり、大半の楽曲を制作しているこやまたくや。

とにかく、彼の才能がえげつないんです。

まず真っ先に触れるべきなのが、「寿司くん」名義による映像作家としての活動です。

学生時代にYouTubeで公開していた自主制作アニメ「寿司くん」は現在でもカルト的な人気を誇り、DVDの発売までされています。

また、大阪芸術大学の卒業制作として発表された短編映像作品「あつまれ!わくわくパーク」は、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品として高く評価されました。

恐るべき才能の連鎖

「ミュージックビデオあるある」で2016年一躍大ブレイクを果たしたミュージシャン・岡崎体育との繋がりが非常に深いことは有名ですよね。

実はこの「MUSIC VIDEO」のMV制作も、こやまさんが「寿司くん」として担当しています。

さらに「MUSIC VIDEO」でも、こやま氏は第20回文化庁メディア芸術祭のエンターテイメント部門において新人賞を受賞しました。

現在はそれぞれ別のレーベル(岡崎体育はSME records所属)で活躍しているのですが、そんな現在でも数多くのMV監督を行うなど、ガッチガチの癒着が継続されています。

また、10-FEETマキシマム ザ ホルモン四星球ORANGE RANGEといったヤバTの音楽性に強く影響を与えることとなった人気ロックバンドとも対バン・共演を果たしています。

2016年のメジャーデビューをきっかけとして、その憧れの存在でもあった10-FEETと同じ事務所であるBADASSに所属。

他にも、亀田誠治(音楽プロデューサー)やピエール中野(凛として時雨)、の子(神聖かまってちゃん)といった幅広いジャンルのミュージシャンからも熱い支持を得ています。

ヤバTの強烈な影響は、音楽業界に留まりません。

魔法の世紀や「日本再興戦略の著者としても知られる学者・落合陽一も古くからの顧客であることを公言しており(こやまさんと落合さんは以前対談もされています)、元SKE48の人気女優・松井玲奈、あるあるでおなじみの芸人・レイザーラモンRG、幅広い役柄で活躍する個性派俳優・古田新太、クイズ番組でも活躍する現役東大医学部生・河野玄斗などなど・・・

各分野で突出した才能を持った有名人にも、強い影響を与えています。

綿密に計算された煽り方

私よしみが「ヤバTは売れる」と確信を持ったのは、実はライブきっかけではありません。

冒頭でも触れた「出れんの!?サマソニ」の際に巻き起こった一連のTwitterによる投票促進活動を目の当たりにしたときです。

詳細については、以下のNAVERまとめ記事がわかりやすいです。

【感動】サマソニ出演を決めるまでの「ヤバイTシャツ屋さん」の道のりがスゴかった!

「一般ユーザーによる投票審査」を勝ち抜くというシンプルなルールの中で、出演を目指すバンドはそれぞれSNSを活用してファンに投票の呼びかけをしていました。

しかし、ただ普通に「応援よろしくお願いします!」なんてツイートしたところで何も面白くありませんし、あまりにもしつこければ興味のないユーザーからすれば即ブロック対象にもなりかねません。

この手の宣伝ツイートを頻繁に行う売れないバンドは、ぶっちゃけ未だに多いです。

そんな中でヤバTも他のバンドと同じように投票を呼び掛けるツイートを毎日行っていたのですが、彼らは一味違いました。

毎回内容を変えるだけではなく、投票をひとつのイベントとして捉え一般ユーザーをリアルタイムで巻き込んでいきます。

また、笑いを取りに行くようなふざけた「ヤバTっぽい」ツイートに留まらず、時には人の心をぐっと引き寄せるような熱いツイートを交えるなど、バンドとしてのギャップを見せることで新たなファン層まで掴んでいきました

このギャップの見せ方は、現在の個性的な楽曲制作にも活かされているように感じます。

こうして多くの一般ユーザーを巻き込んで投票を呼び掛けたヤバTは、投票数4位の壁を越えるため締め切りギリギリまで呼びかけを続け(投票数3位以上でないと最終オーディションに進めない仕組み)、残り僅か30分で一気に2位まで順位を上げて最終オーディション進出の枠を掴み取りました。

そして、最終オーディションでも見事結果を残し、このオーディションから唯一バンドとして「SUMMER SONIC 2015」の出演を果たしています。

キャッチーかつハードな音楽性やライブでの熱いパフォーマンスなど、ヤバTの魅力はその後も数多く日の目を浴びていくことになります。

ですが、私が最も「ヤバTはパンクロック界の革命だ」と感じた理由は、上記のような「人を巻き込む手法」「高い自己プロデュース能力」をパンクロック界に持ち込んできたことです。

古い感性をぶち壊す

そんなヤバイTシャツ屋さんも、「よくある学生ノリの寒いコミックバンド」という評価を未だに受けることがしばしばあります。

確かに私が初めて彼らのライブを観た頃(2015年秋頃)は演奏もまだ上手くなく、MCも若干スベりがち(私はそれも好きでした)であったりと、どこかもったいないなと思う節もありました。

しかし、「eo MUSIC TRY 2015」でグランプリを受賞した際のライブパフォーマンスからは鬼気迫るものを感じ、古い感性の大人には中指を立てつつも、理解のある大人を上手く利用できるように立ち回る賢さ(単に媚びを売るだけではない)を見せつけられました。

「面白いことをやる」というだけのよくある単純な思考ではなく、試行錯誤を重ねながら自分達が面白いことを世間に「受け入れさせる」ことに関してかなり戦略を練っています。

メジャー移籍してからも、その根本にある目的は変わっていません(利用できる大人と予算が増えただけ)。

自分達の活動をしっかりと客観視できていて、求められていることに対する的確なアプローチを音楽という手段で応えています。

「自分達の音楽をぶつけて古い体制に立ち向かう」ことが従来のパンクロックであるならば、ヤバイTシャツ屋さんは「群衆を巻き込む音楽で古い体制を壊していく」バンドであると考えます。

緻密な戦略と心に「楽しい」と訴えかける激しいライブパフォーマンスに磨きをかけることで、ヤバイTシャツ屋さんは誰も歩んでいないパンクロックドリームをこの先も進み続けるでしょう。

心のタンクトップを破るのは、あなたです。

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